ナゼ思考の行く末

こんにちは。パーソナルコーチの恩塚です。皆さん梅雨の時期をいかがお過ごしですか?
今日はフリマでの出来事を書いてみます。

フリマに出店したときのこと

先週の日曜日は、早起きして日曜フリーマーケットに出店してきました。夫も私も出店者としての経験はゼロ。売るものは、貸している部屋のテナントが残していった新品(タグ付き)の服たち。天気もめちゃくちゃ良くて、こりゃもうフリーマーケットデビュー日和だぜ!ということで、喜び勇んで出かけました。サンドイッチなんぞもこしらえて、1日そこで過ごせる体制も万全であります。 

行きの車の中で、夫の一声で目標設定額は3000コルナ(大体15000円くらい)に決定。1着40コルナであることを考えると、単純計算で75着をうるということ。フリマ初心者でそれは楽観視しすぎなんじゃ…と一瞬思いましたが、あまりにも希望に満ちた瞳でそう語られたので、私もなんとなく了承。
会場につき、出店料の200コルナを支払って、屋根付きのいい場所をゲットしました。 

いざ、出店! 

いそいそと服を並べ始めました。お店とか出したことないから、ディスプレイの仕方がつたない。それでも何とかキレイに並べて、後はお客さんを待つのみです。お店っぽくなってきました!

出店後2時間経過

売上、40コルナ(1着うれた。) 
目標3000コルナに対して、2時間で40コルナ。少し先行きが不安。

大事なことに気が付いた

出店3時間目にして大事なことに気がつきました。 

…人がいません。 

3000コルナ目標はさきほど申したように約75着分なのですが、75人分の人間が見えないのは私だけでしょうか。そして、そもそも75着も手持ちがないということにも気がつきました。目標設定がすさまじく適当すぎる。

ほとんど出店者ですね?

近くのフリマの達人たちに話をきいたところ、給与日前とめちゃ晴天の日はお客さんは本当に少ないんだそうです。(晴天の日は皆んな泳ぎにいってしまうというプラハあるある)今日はそのダブルパンチで、売上は見込めないね。と。

確実に遠のく目標達成。 


諦めない精神

速攻、値下げしました(←弱気w) 

3時間経過。売上合計70コルナ(30コルナに値下げしたらかろうじてもう1着うれた) 

私:ぜんぜん人いないね。売れないね。

夫:もっとこうさぁ…
ばぁぁぁぁぁぁーっと人が寄ってきて、あっという間に売り切れちゃうイメージだったんだよねぇ!ハイどうぞーハイどうぞーって売れて~、下手したら5000コルナくらい売れちゃうかもって思ってたよー!

我が夫ながら、スーパーポジティブすぎて尊敬する。ハイどうぞーハイどうぞーって、どんなフリマだ。(そして5000コルナ分の服そもそも持っていないよ我々は)

私はというと、もうあまり期待せずにこれはフリマという名のピクニックだと思うことにして、作ったサンドイッチを頬張ってご機嫌に過ごすことにしました。 

後半はお察しの通り

3000コルナとか言ってた私たちめっちゃバカだね!と夫に笑いかけたところ、

エ?

3000コルナってナンデスカ?

と聞き返されました。

…こいつ…あまりの現実とのギャップから忘れようとしているw 人間の防衛本能でしょうか。

そのあとも、せめて出店料の200コルナは回収したいよね。などと話しながら座っていましたが(この時にはもはや誰も3000などという数字は口にしない)、待てど暮らせど人は増えない。もう帰ろう、ということで店じまいをし始めたところ、なんとふらりと立ち寄った初老の女性が、とりあえず置いておくか程度に展示しておいたぬいぐるみに興味を示す。孫に買ってあげたいんだそう。

最後にビジネスチャンス到来!そう思った時に、夫が一言

夫:もう今日これで終わるから、あげます! ハイどうぞー!

売れよ!!

心の中で盛大にツッコみましたが、女性がすごく嬉しそうだったから何もいえず。私たちの売れ行きをしっている隣の出店者も苦笑い。夫はハイどうぞーができてうれしそう。そうこうしているうちに出店時間も終了。最終売上120コルナ、出店料200コルナを引くと80コルナの赤字です。かつこの準備とか店番した時間とかも考えると、もう色々と赤字です! !


思考回路の違い

何かにトライして予想通りの結果にならなかったとき、私は必ず「なぜこうなったんだろう?」と考える癖があります。なぜを5回くりかえす、とはよく言われたもので、仕事では常に原因を深掘って対策を施すべしと学んだし、私にとって内省とはつまりナゼを繰り返して自己分析することです。そうやってあれやこれや考えている時間が好きだったりします。

ただ隣でぬいぐるみを手渡したことに喜びを隠せない夫は、私とは全く異なる思考回路を持っています。彼はあまりナゼナゼ考えません。何かが起こった時、「そういうことデスネ」と現実をまず認めて、終了。誤解のないようにいうと、決して何も考えていないあっほーな人ではないのですが、あれこれこねくり回して考えることが好きな私からしてみると非常にあっさりというか、「それはそれ。明日は明日の風が吹く」というか、「まぁそういうもんでしょう!」的な割り切り力を感じるのです。

ナゼ思考の行く末

私は一度、このナゼナゼ思考をプライベートでも突き詰めすぎて、ひどく生きづらくなったことがあります。簡単にいうと、元気がなくなっていきました。よかれと思ってとっていた内省の時間でしたが、今思うとちょっと間違っていたかもと思うんです。

なぜなら、ナゼ思考をしている間、心は基本的に「過去のあれこれ」を分析したり、「不確定な未来」を思ったりして行ったり来たりします。

なぜ私は〜なんだろう。なぜあの時こう感じたんだろう。なぜあの時こうしなかったのかな。次からはどうしようかな。

こうして自分を分析している間、心は基本的に過去と未来にタイムスリップしていて今目の前でまさに起きていること(例えばゆっくりお風呂に浸かっているとっても有難い時間とか)に意識が全然ない状態です。

そしてもっと重要なことは、ナゼ思考では心の中で何度も「今自分に無いもの」をなぞることになるということです。仮に「私にはコレが足りなかったのか!」とクリアな分析結果が出たとしても、結局現在からはその結果をかえられないわけで、そうすると自分の頭の中に刷り込まれることは、「自分にはコレが足りなかった」ということなんですよね…。自分にそう感じることで、そこを挽回しよう!と次回に向けた課題を設定することも可能ですが、背負いすぎると疲れます。(それに奮起される人もいると思います。私もそのタイプでしたが、何事も行き過ぎはよくないですね)

私は自分のそういった思考回路の癖ゆえに苦しくなってしまっていたとき、コーチからの客観的なフィードバックではじめて、「あれ、ちょっと行き過ぎてたか?」と気がつきました。自分では当たり前のように、よかれと思ってやっていたことだったので目からウロコだったのを覚えています。

思考回路は変えられる

ちなみに、仕事でのナゼ思考はとても大切だと思います。「いや~、1億円損失しました!さっき!」といってなんの振り返りもしてないメンバーがいたら超絶に嫌です。

ただ、その思考形態をプライベートにも持ち込みすぎて背負いすぎていませんか?ということなのです。私はあのとき、区別がつかなくなって、ずんずん課題が肩に積載されていって疲れていました。

脳の可塑性(Neuroplasticity)

って聞いたことはありますでしょうか。「脳を構成する神経とそのネットワークは固定したものではなく,脳には自分とその周辺の状況に応じて変化する能力があること。」を言います。

この動画がわかりやすいので、興味のある方のために載せておきます(英語で申し訳ないのですが、要約すると、脳はなじみのある思考回路を使いたがるけれど、訓練で違う回路を作りあげて、いずれは切り替えることが可能であると科学的に証明されている、という趣旨です)

私の場合、ナゼ思考のループが始まったら意図的のその回路を経つという実験を継続的にやってみました。簡単にいうと、夫みたいな思考回路を真似し続けるということです。長年染みついた思考回路を変えるのは一朝一夕ではできませんでしたが、その思考に自分で名前をつけて(句読点でループを一旦完了させる、というイメージで、マル(。)思考と勝手に呼んでました)毎回その名前を思い出すようにしました。

ナゼナゼ突き詰めて考える思考回路はなくなったわけではないです。ただ、もう一つの思考回路をもったことで、自由に切り替えができるようになったような気がします。ちなみに別にポジティブになる必要はないです。(みんながポジティブになったらキモい)

ただ、ナゼナゼを問いすぎるのも考えものですよね、と気がついた、そんな日のことの共有でした。

今日も最後まで、ありがとうございました。