私の携帯からSNSが消えた日

こんにちは、ご無沙汰しています!2020年もすでに1ヶ月が経ちました。驚きの速さです。

実は新年早々、携帯からSNSアプリを削除しました。消したらどうなっちゃうかなぁ?と心配していましたが、やってみると何のことはない。いたって快適。そして携帯のバッテリーが長持ちすることに驚き!改めて、日頃どれだけ自分の時間がSNSに奪われていたのかを痛感しました。

SNSアプリ削除のきっかけ

2019年を一言で振り返らせて頂くと、「走りきった一年!」です。日本に計3回長期帰国して、ヨガRYT200修了、妊娠中にCTIコーチング講習修了したのは大きかった。他にも、不妊治療やHP立上げ、フリーランス化などなど…

そんな最高にやりきった2019年ではありましたが、その充実感とは裏腹に、正直年末の私はメンタル的にかなりお疲れモードでした。

焦りと、疲れと。

2019年が充実していたからこそ、アドレナリンが湧き出ていた年末。コーチングをより極めるための上級講習にも行きたい、日本のコーチ仲間たちと色々企てたい、等々、やりたいことが山ほどでてきました。

これまでのキャリアと自分の長所・短所、そして心からの願い。自分がもつWill/Can/Mustがしっかりと重なるような仕事にようやく出会えた感覚。

シンプルに、私はコーチングという職業を手にしたことが心底嬉しかった。

だからこそ、今すぐに!色々とやりたい!

はやる気持ちとはまさにこのこと。

気持ちがたかぶりすぎてHP更新中に鼻血が出たことも(本当)

おちつけ自分(ついでに鼻血もとまれ)と言い聞かす。

こんな高ぶりのあとに必ず襲ってくるのが、メンタルの疲れ。 なぜか。

それは、やりたいことは沢山あるんだけど、今、できないから。

2月末の出産に向けて、2020年の頭から私がやらなければならないことは、クライアントさんとのセッションを一つ一つ完了していくことでした。新規での募集は一旦締め切ったため、セッションの数も徐々に収束。

本来ならスピードアップ したい2020年。だけれど私がまずやるべきことはその真逆。

前の記事マタニティ・リーダーシップに書いたように、妊婦であっても私の人生の舵は私が握る。そこは譲るつもりはありません。

でも、できないもんはできない。不在の間迷惑かけないように、収束させるべきものは収束しなきゃいけないんです。

イライラ

この二律背反する状況に私の不機嫌はつのるばかり。そこに妊娠中のホルモンのアンバランスが見事なハーモニーを織り成し、12月の私は泣いたりキレたり大忙し。(第一被害者の夫には心より謝罪申し上げます)

お腹の子供と一心同体で過ごせる日々も残りわずか。そんな期間なんだからどの瞬間も逃したくないはずなのに、 全然今をエンジョイしていないような気がするのは気のせいか…?

「こんな自分のままじゃ、きっと後で後悔するなぁ…」

薄々、自分の中の何かを変えなくてはいけないことはわかっていました。ただ、何が問題の根源なのかが自分一人ではよくわからない。

私がコーチングを受けるのはまさにこんな時です。

2020年、私はどうありたいのかというテーマで、久しぶりにコーチとのセッションをセットすることにしました。

セッションを通じて発見したこと

シンプルにいうと、自分の得意な成長スキームを手放す時がきたということ。

これまでの私は、「ゴールをセットし、そこまで最速・最短で爆走しきる」ことが大の得意。

これだ!という直感をキャッチし、適切な目標と期間を決め、 後はそこに全精力を投下して必ずモノにする。英語もヨガも、コーチングもHPも。全部そうやってやってきた。

本当はこれからもそうしていきたい。やっと全力投球したいフィールドを見つけたんだから、早く次の目標をセットしてまた爆走したい。

なのに「出産」という要素を掛け合わせた瞬間に、これまでの方程式が狂う。あれれ…???うまく計算できない。ゴールが見えない。期間も見えない。

徒然なるままに話すことで見えるもの

大抵の場合、私はセッションの最初はうまく自分の気持ちを言葉にできません。全然整理できていないし、質問を受けてから黙ってしまうことも多々。そんなことを繰り返しながら、じっくりと、心のカケラをかき集めて声に出していく。すると、だんだんと自分の本当の形が見えてきます。

今回のセッション、ぶつぶつと言葉を発しつづけ、最終的に見つけた言葉は…

「自分だけ、取り残されたような感じがするんです。」

「今までは皆とトラックをいい感じに一緒に走っていたのに、自分だけ脱落していくような感じというか…。本当は自分こそ前を走っていきたいのに。」

「私は人生の成功を、競争として捉えているんですね」

これが今回発見した自分なりの答え。そんな風に捉えていたの!?と、自分で自分に愕然としてしまう。

人生は競争なのか?

ここまでたどり着いたからこそ、私が次に得た問いは、「人生は競争なのか?」ということ。

今までの自分では、そう捉えることである意味他者からエネルギーを貰っていたところも正直あると思う。周囲の熱のおかげで、思いもよらぬスピードで色々なことを体験できた。

でも、 これからは 

「力の注ぐときのメンタリティ」を変えていく時期。まさに人生の潮目が変わる瞬間に私はいるのかもしれない。

セッションを終えたあと、素直にそう思えるようになりました。

2020年ありたい姿

歩く時の心地よいスピードってありますよね。

これまでが目的地までまっしぐらな歩き方だったとするならば、それを2020年は思いっきり低速に落としてみようと思います。

そうすると、今までなら見えていなかった周囲の風景が急に見えるようになる。

大人になって、気がつけばまるで東京駅を疾走するような歩き方ばかりしてきました。あそこに行きたい。そう思ったら周囲には目もくれず、多少人にぶつかっても最速で到達してみせる。

でも、小学生の通学路って全然違う歩き方をしていたと思うんです。無駄に石ころ蹴飛ばしたり、葉っぱを川に流してみたり、かまきりの卵をみつけたり、霜を踏んだり、文房具屋さんによってみたり。

毎日同じ道のりなのに、毎日違う。歩みは遅いけど、 その短い通学路から目一杯いろんなエネルギーを吸収して、毎日新鮮で。

私はきっと今年、そういうノスタルジックな生き方をしていく。

今しかないこの瞬間を味わいつくし、ゆっくりと、でも着実に一つ一つの細胞を潤していくような、そんな生き方。

そう考えたときに、私の生活に携帯で皆の活躍を頻繁にチェックして、早く走るためのエネルギーをもらいにいく時間は不要だなと、シンプルにそう思ったんです。だからきれいさっぱり、削除してみました。

もちろん、私が日本の皆を思う気持ちは変わらないし、今後もこうした発信は続けていきたいのでパソコンからは使用します。(あとTwitterは@coaching_onzukaでやってます)皆の様子も、これからもチェコからニヤニヤ見つづけていきますよ…!

2020年、また違った進化の仕方を手に入れたいと思います。こんな私ですが、どうか今年もよろしくお願いいたします。そして、引き続き応援よろしくお願いします!