コーチングのテーマ:国際結婚(前編)
前回の記事で、私がコーチングのクライアントとして扱ってきたテーマをご紹介しました。 今日は、その中の「国際結婚について」を詳しくお伝えしたいと思います。 もう、それはそれは悩んだ案件でしたから、ここをお伝えすることで、皆さんにより一層、私という人のことをわかっていただけると思います。
夫との出会い
私がリクルートの営業リーダーとして福岡で働いていた時に出会いました。その時、本当に申し訳ないのですが、なんのフィーリングも感じずw(すまぬ、夫よ) 当時彼は東京に住んでいたこともあり、私の中では完全にアウトオブ眼中でした(だから、ごめんなさい、夫よ・・・) ただ、ちょくちょく東京出張があり、私としては単純に外国人との交流が楽しかったので、誘われればご飯を食べるような感じでした。
気持ちの変化
何度か夕食を食べたときに、若干の自分の気持ちの変化を感じました。 あれ、私なんか、この人といると楽しいかも。と。 でも、「いや、ないでしょ」と、その感情を抹殺しました。私の中では、この感情をタブー視していたんですね。 彼と会っていることを周囲には隠したい自分がいました。なぜだったんでしょう。ここは後で詳しく書きますね。
誰かの価値観を生きていた自分
私は周囲の人の期待に応えて続けて生きてきたタイプです。 親からの期待、周囲の期待、会社からの期待。そして、その期待を99%から100%で満たすことができるだけの器用さと、努力し続ける忍耐力もありました。 なので、行く先々でいつも「ソコソコ」の良い結果を出し、ともすると表彰されたり、褒められたりし、うれしくなり、また同じやり方で頑張る。
この器用さのおかげで、得してきたこともたくさんあると思います。色々な知識や経験を吸収できたし、小中高大新卒入社とストレートで人生とんとん拍子。 なんだかほんと、きらきらした道しか歩いてこなかった感じですね。今だからこそこうして客観的に書けますが、当時の私はこの価値観の世界にどっぷりと浸っていたわけで、 これから先も自分は、大手企業で丸の内をさっそうと歩くキャリアウーマンとして、人生を歩んでいくんだろうな、と信じて疑いませんでした。
さぁ。そんな背景を持つ私から、外国人と付き合うということが、当時どのように見えていたか想像してみてください。外国人なんて、どこの馬の骨かもわからない(←我ながらひどいw) 相手はどれだけ収入があるんだろう。将来が保証されていない。 結婚したら、海外に住むのか?両親が悲しむ顔を見たくない。 恋愛カルチャーが違うから、気を付けないと。傷つけられたくない。 周囲になんて思われるだろう。
それはもう、負の感情のオンパレード。 これまでが黄金のレールの上を歩んでいた人生だとすると、 当時の私にとって彼とお付き合いするということは、完全なる「脱線事故」だったんですね。
私の中の二つの声が戦っていた
会えば会うほど、一緒にいる時間が楽しくなり、心の声はこの人と一緒にいたい、と言っていました。 でも。 一緒にいるって・・・どうやって?相手は母国にいつかは帰るし、ついていくわけ? 仕事は?苦労して築いてきてキャリアをぶったぎるの?海外でこんなにいい仕事はみつかるの? 両親にはなんていうの?日本を離れるなんて、私にできるの?離婚して独りになるかもしれないよ? 次々に聞こえてくる、現状維持の声(サボタージュ)。
むむむ・・・思ったよりも長編になってしまいました。私はこの先、このサボタージュとうまく折り合いをつけて、最終的に結婚するという結論に至るわけなのですが、後半は次の記事でご紹介させてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。