周子の日記

私がニューヨークの短期留学から戻ってきたのは2012年の5月末。そして私が今のコーチに初めて連絡をとったのは、同じ年の6月16日。留学で感じた衝撃&刺激をもとに必死に将来を考えているときに、何かについてググっているなかでたまたまコーチングを見つけました。

当時はまだコーチングというもの自体の存在もあまり知られていなかったように思いますが、たしか当時リクルートの先輩でコーチングをすでに学ばれている方が何人かいて、それでアンテナにひっかかったんじゃないかと思います。

必死すぎた20代後半

当時の自分は全然先のことが見えてなくて、本当に霧の中でもがいているような感覚でした。

仕事は充実してるし人にも恵まれ、年次的にも次はマネージャーになることを見据えなくてはいけない中堅で。このままもっと仕事にコミットして、もっともっと成果を出せば、キャリアアップも遠くはありませんでした。

ライフワークバランス的には完全にワークに偏っていた時期で、体力面でも中々ハードな日々。始発の新幹線にのって、九州全県のお客様を回り、夜は遅くまで入稿をする、そんな生活でした。そんな中で恋愛がうまくいくはずもなく、3年半、恋愛面における活動報告ゼロ。笑えるくらい0。福岡にいた3年半は完全に、「精神修行、および悟りを開いた」時期となっております。

あんまり過去を美化するつもりも、自分を悲劇のヒロイン風にしたてる意図もないのですが、冷静に振り返っても当時の私はなかなか笑えるレベルで必死だったと思います。

2012年 6月16日 
初めてのコーチへのメール

初めまして。
CTIのHPで●●さんを拝見して、
メールさせて頂いております。
少しコーチングを受けることに興味があるのですが、
お話聞かせていただけないでしょうか?
(中略)
お忙しい中かとは思いますが、お返事頂けますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

恩塚周子

2012年 6月16日 2通目

失礼しました、最後の自分の名前を間違っておりました。
正しくは、翔子 です。
(中略)
今後のキャリア、今後の自分の人生、ワークライフバランス、恋愛などなど、
考えたいけれど、考えがまとまらないテーマが盛りだくさんで、
このたびコーチングを受けたいと思った次第です。
何卒よろしくお願いいたします。

恩塚

こちらのメールは以前Facebookでも紹介しているので、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

注目いただきたいのはまず、自分の名前をしょっぱなから間違えてるということです。どうタイプミスしたら周子になるのか、何度検証してもわかりません。当時どれだけテンパってタイピングしていたのでしょうか。

メールを見直す余裕もなくリリースし、しかも続く2通目では、キャリア・人生・ワークライフバランス・恋愛などという、人生のヘヴィー級テーマを次々に列挙してぶん投げw これに呆れずに優しい返事をくれたコーチには本当に頭があがりません。

私がニューヨークから帰ってきた直後の出来事はこちら。

2012年 7月14日
リクルート6年目 面談
事業部長からの忘れられない言葉

お前はいい子ちゃん、やな。
お前、“そこそこ”賢くて、“そこそこ”人にも好かれるやろ?でも“そこそこ”やで。
お前のためになら死ねるっていってくれるヤツがなんぼおるか?

(恋愛において)お前はマニュアルが多すぎんねん。
いい子ちゃんやねん、やっぱり。
せやからおもんないねん。
今からでも変われるけど、、、変わりにくいで。

相手が何を言ってほしいか、お前は言われんでも分かってしまうねん。
分かってしまって、それを器用に演じることもできるから、いつも役割を演じている。
人の期待に応えようと役割を演じるのをやめなさい。
毎晩、「私イケてる~!」と思う自分の状態をイメージして寝なさい。
人は、科学的にも、イメージできるようにしか行動できないんやってさ。
だから、毎晩イメージして寝なさい。
そしたらそうなれるから。

結局、それも役割なんやけど、
「人の期待にこたえようとする」役割と、自分で勝負しているそれとでは全然違うで。
今のお前は、色んなテーマが頭の中に生まれては消え、生まれては消え・・を繰り返してる。
自分から「取りに行く(探求する)」ことが大事なんやで。
どんなテーマでもいいねん。

何度読んでもグサグサくるフィードバックですね。当時28歳、いい大人の女子がここまで真正面からおもんない言われておりますw 

本質をついたストレートな、かつ温かいフィードバック。こんな言葉をくれる上司に恵まれていたなんて、本当にありがたい環境でした。もちろん、今だからこそそう思えるのであって、正直当時の私にとってはこのフィードバックは相当ショックでした。

全部、図星。

もう、全部、その通りでした。

恋愛も、営業のアポののりで合コンをいれてて、全然楽しくないし実りもない。自分をさらけださないから、自分に合う人なんて勿論みつからない。

もう恋愛は今は諦めよう、そう思って自分にお金も時間も投資することに決めたけど、じゃぁその投資を何に向けていきたいのか?という問いに答えはなく、結果コピーライター養成講座に通ったり、ネイルアーティストの勉強をしてみたりと点でバラバラ。

当時チームリーダーだった私は、この面談にそこそこ武装して臨んでいました。今後のキャリアの鍵になる面談だと思っていたからです。何かちゃんとしたことを言わなきゃ。と。

ですが、あっという間にその鎧は引っぺがされてしまいました。私はそうやって、本当の自分のちっささを見抜いてくる人が苦手でした。この方はまさにそんな方で、私の話を数分も聞かないうちに、上記の言葉をくださったのでした。泣かないようにするのが精いっぱいでした。

当時の私にはそれしかできなかったし、これが精いっぱいだったんだよなぁ…。もう7年も前のことだなんて、信じられない。

周子へ。

今でも周子のことを思い出すことがあります。

2年ほど前、親友と一緒に福岡を久しぶりに旅行したことがあって、思い出の場所をせっかくなので回らせてもらいました。そのときにリクルートの支社にも立ち寄って、会社の前にある横断歩道の信号が変わるのを待っていた時。なんとなく、そこに周子の姿がみえたような感じがしました。

ヒールはいて、ジャケットきて、目は吊り上がってて、アポに遅れないか時計を気にしながら、ピリピリして速足で歩いていく感じの。

そんな残像が見えて、私は懐かしいような、胸がしめつけられるような気持ちになりました。

今、周子にあえるなら、
「だいじょうぶだよ、もがいてればちゃんと霧は晴れるよ」って言ってあげたい。

あれやこれや、迷ってやってみて壁にぶつかってしまったことも、後でその経験は全部生きてくる。スティーブジョブズさんが言っていたように、ある日突然点が線でつながって見える日がくるんだよって。今、28歳の周子を思い出してみて本当にそう思うし、35歳のあなたも、日々奮闘しながら点をつくっているところだよって。

ちなみに、私はこの面談のちょうど10日後に今の夫と出会うことになります。留学して、コーチングを初めて、衝撃の面談を終えたこのタイミングでなかったら、もしかしたら違った出会いになっていたかもしれないですよね。人生のタイミングって本当に不思議ですね。